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栗本薫さん と 三線おやじ [おくすりばこ]

かねてより、読みたいと思っていた本を、ようやく読了した。

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写真右の、中島梓著「転移」。
この本は、中島梓さんの日記(2008年9月~2009年5月)を、
掲載したもので、病状が悪化してからの文章の乱れも
そのまま収録されています。
最後の記述は、5/17。
奇しくもこの日は、三線おやじの誕生日です。

その中島梓さん、いや、栗本薫さんが亡くなった数日後、
三線おやじは、こんなブログを書いています。
http://sanshin-oyaji.blog.so-net.ne.jp/2009-05-29

栗本薫さんと同い年だった三線おやじ。
彼女の死を悼んだおやじも、その11ヶ月後、鬼籍に入りました。
これも、ヤーンの定めだったのでしょうか?


その栗本薫さんの最後の日々を綴った「転移」。
ご本人も自覚して(?)、遺書の意味合いも込めて、綴っていたようです。
この本を読んでみたいと思いながら、
なかなか手にすることができないでいましたが、
先日図書館の検索で発見。
すぐに借りることができました。
ここしばらく、読み進んで、ようやく今朝読み終えることができました。

いつかネットの書評(一般の方の感想)に、
病院に行った治療のことと、何を食べたかを書いているだけ、
というような意味合いのコメントを見たことがありました。
読んでみて、確かに、元気で日々過ごせる人が読めば、
そうとしか思えなくもないな、と思いましたが、
体調が悪くどうすることもできにくい人と、一緒に歩んだ人が読むと、
違った感想が持てるなあと思いました。

聡明で、多方面に渡って、表現力がある人であっても、
自分の身体が、自分の意志のままにはならない、
それでも、希望を持つことを忘れないで、
限られた日常の中で、小さな浮き沈みに一喜一憂する様は、
切なくもあり、愛おしくもあり…。

この文章を、やるせない時を過ごしたおやじが読んでいたら、
どんな感想を話したか?想像しながら読みました。
病状は違うとはいえ、共感して読んだか?
それとも、切なさ、もどかしさゆえに、途中でやめてしまったか?
栗本薫女史の言葉に、慰められただろうか?
今となっては、聞くすべもありませんが、
その答えは、雲の上で行われていると想像します。

もし、鬼籍に入った人々が、向こうの世界で
会いたい人と自由に話ができたとしたら……。
三線おやじにとっては、最高の日々なのではないだろうか?
「対談 栗本薫 VS 三線おやじ」
ぜひ、聴いてみたいものです。
ぱらぽんは、半分以上理解できないかもな。

ぱらぽんも「グインサーガ」は読んでいるのですが、
実は後半の20巻位は、読めていません。
寝る前に読書するぱらぽんですが、
寝る前に読むにはちょっと苦しい場面が多いので…。
それは、いずれまた。

ぱらぽんが懐かしいと思う中島梓さんは、
毎週日曜日の夜、7:30から放映されていた、
「クイズ ヒントでピント」の紅組キャプテン!
あの番組、好きだったなあ。
30分がとても充実していた気がする。

上の写真、中央は、中島梓著「ガン病棟のピーターラビット」。
左は、栗本薫著、「グインサーガ130巻 見知らぬ明日」最終巻です。
残念ながら、未完に終わりました。
向こうで書いてくださっていたら…、
三線おやじは、すぐに読めるよなあ。

栗本薫さん、今さらながらですが、冥福をお祈りいたします。


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