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父が選んだ「行き先」 [おくすりばこ]

間に、友引の日があると、ちょっといろいろといいことがある。
ぽっかり空いた時間に、雑談や、思い出話ができたりする。

「葬儀が済んだら、父の遺骨はどうするか?」
実家に1人で置くわけにもいかず、
長男である兄のところ(鎌倉)か?
お盆が終わったばかりで、祭壇も片づけていない私のところ(藤枝)か?
いろいろな道具も揃っているし、7日ごとのすることもやったばかりだし、
父は藤枝で預かろうか?ということになりかけた。
ところが、翌日の話では、やはり兄のところの方が…、と迷い、
鎌倉行きが濃厚になった。

その結論は…、父が自分で決めた!

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酷暑の夏をくぐり抜けて、蛍の光は天に昇る。 [おくすりばこ]

父の訃報を受けて、夜中だけれども、浜松の業者に電話をする。
袋井の施設から、浜松の会館まで、直送して欲しいこと、
セレモニーまでの間も、父と家族を滞在させて欲しいこと、
お通夜から葬儀まで、どちらも椅子席の会場でやらせて欲しいこと、など
こちらの希望を話し、先方の空き具合を聞く。

三線おやじの時もそうだったが、今回も自宅には立ち寄らない。
「家に帰るのは、骨になってからでいい」
これは、三線おやじのセリフだったが、その通りにすることで、
私はかなり体力を温存させてもらった。
今年の夏は、たまらない酷暑だ。
エアコンが壊れている実家で、父が数日過ごすことは難しい。

夜中にもかかわらず連絡したからなのか、意外にも、
部屋も、セレモニーをする会場も、希望どおりのところが取れた。
お寺さんの予定さえよければ、斎場も大丈夫らしい。

お通夜は5日、葬儀は6日になった。
図らずも、友人のお父様と同じ日程になった。
翌日、友人に連絡をして、行けないことを侘び、
お互いに自分ちのことをがんばることにした。
気持ちは、よく、わかるよ!

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暗闇に「ジュピター」が流れた…。 [おくすりばこ]

その連絡は、9/3(金)の夜開け前にやってきた。

0909_3.jpg

午前3時過ぎ、トイレに入っていると、
暗闇の中から「ジュピター」が聞こえてきた。
2階の電話の着信曲だ。もたもたしていたら、切れた。
こんな時間の電話、あまりいいことの訳がない。
続いて、携帯電話が鳴る。
父が入所している施設からだ。
覚悟を決めて、電話に出る。


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